50歳男、殺人未遂罪などで起訴 事件時、火炎瓶12本所持か 官邸突入・東京地検

自民党本部と首相官邸が昨年10月に相次いで襲撃された事件で、東京地検は28日、殺人未遂や火炎瓶処罰法違反などの罪で、職業不詳臼田敦伸容疑者(50)を起訴した。 日本政治の中枢が狙われた事件の捜査は終結した。 捜査関係者によると、臼田容疑者は事件当時、少なくとも火炎瓶12本を所持していたことが新たに判明。地検は認否を明らかにしていないが、同容疑者は逮捕後一貫して黙秘しており、公判では動機が語られるかが焦点となる。 共犯者は確認されておらず、警察当局は組織に属さずにテロを実行する単独犯「ローンオフェンダー」(LO)とみている。 起訴状などによると、臼田容疑者は昨年10月19日朝、東京・永田町の自民党本部前に車で乗り付け、警戒していた警察官に向け手製の火炎瓶5本を投げ、殺害しようとしたとされる。その後、約650メートル離れた官邸前の車両進入阻止用の柵に車で突入。自らの車の運転席に向け火炎瓶2本を投げ、一部を燃やしたとされる。

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