2024年度は教職員の懲戒処分が相次いでいます。 処分件数は過去10年で最多の24件に上り、現職の教師2人が逮捕される異常事態の中、鹿児島県教育委員会の地頭所恵教育長は、3月4日、県議会で「危機的状況」との認識を示しました。 県教育委員会・地頭所恵教育長 「新たに現職教員が(2月)逮捕される事案が発生したことを含め、多くの不祥事が発生していることは危機的状況と認識している」 これは、4日の県議会一般質問で取り上げられたものです。 2024年度の県立学校の教職員の懲戒処分数は、4日現在で24件となっていて、過去最多となった2012年度の27件に迫る勢いです。 県教委によりますと、内訳はセクハラ、パワハラ、体罰、わいせつ行為が半数以上を占めています。 また、処分された教師のうち1人は、2024年12月、コインランドリーで他人の洗濯物を物色したとして逮捕されています。 また、2025年に入り、2月には長島町の食料品店でおにぎりなどを盗んだとして、小学校の女性教師が現行犯逮捕されています。 不祥事が相次ぐ異常事態を受け、県教委の地頭所恵教育長は次のように答弁しました。 県教育委員会・地頭所恵教育長 「教職員の不祥事は県民の教育への信頼を損なう。絶対にあってはならないもの。不祥事根絶に向けたさまざまな取り組みを徹底し、その実効性を高めていく」