県の幹部に繰り返し圧力か 収賄容疑で逮捕された元県議(58) 知事の認識とずれ 福岡県の補助金めぐる汚職事件

福岡県の助成事業をめぐり収賄の疑いで逮捕された元県議会議員が、担当部署の幹部などを繰り返し呼び出し、事業の拡大を働きかけていたことが関係者への取材でわかりました。 元福岡県議の片岡誠二容疑者は、市町村が実施するケア・トランポリン教室への県の助成事業をめぐり、健康器具の販売会社から現金2800万円を受け取ったとして収賄の疑いが持たれています。 その後の関係者への取材で片岡容疑者が当時、担当部署の課長などを繰り返し呼び出し、「教室を開催する市町村が増えていない」などと話し、事業の拡大を働きかけていたことが新たにわかりました。 福岡県によりますと片岡容疑者の紹介をきっかけに、2019年度からケア・トランポリン教室への助成を開始。 当初およそ2700万円だった予算は、2023年度には6倍以上の1億8000万円近くにのぼりました。 さらに片岡容疑者は議会での質問などでも事業を拡大するよう何度も求めていましたが、服部知事は「県への圧力はなかった」との認識を示しています。

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