2021年、福岡県築上町の女性からFXへの投資名目で現金600万円をだまし取ったとして、62歳の女が再逮捕されました。 女は無許可でFXの勧誘をしたとして今年2月、金融商品取引法違反の疑いで逮捕されていました。 5日、詐欺の疑いで再逮捕されたのは熊本県天草市の無職・岩本しのぶ容疑者(62)です。 岩本容疑者は2021年11月ごろ、福岡県築上町の女性(当時69)に対して実際にはFXで運用するつもりがないにもかかわらず、自身が運用して女性が配当を得られるかのように嘘をつき現金600万円をだまし取った疑いが持たれています。 だまし取った現金はほかの出資者への支払いにあてていたと見られています。 岩本容疑者は2022年、福岡県内に住む男女4人に対し国の登録を受けずにFX投資を勧誘した金融商品取引法違反の疑いで今年2月12日に逮捕されていました。 その後の捜査を進める中で今回の事件が発覚したということです。 岩本容疑者は被害女性を対面で勧誘する際「私は10年以上FXの運用をして利益を上げている」「投資してもらったお金は私が運用して運用利益から配当を支払う」「万が一のことがあっても海外資産が数億円あるので約束した支払いが滞ることはない」などと話して信用を得ようとしたとみられています。 取り調べに対し岩本容疑者は容疑を一部否認しているものの、FXで運用していなかったことについては認めているということです。 押収した資料などから岩本容疑者は2015年から2023年までの9年間で確認できているだけで162人から約9億円を集めたとみられています。 福岡県警には岩本容疑者が関与したとみられる詐欺被害に関する相談が15件寄せられていて、警察は、余罪についても調べる方針です。