「子どもが走って転んで頭を打った」逮捕前に警察に説明 息子(当時2)を出血性ショックで死亡させた疑いで父親(23)を逮捕 広島市東区

2歳の息子に暴行を加え、出血性ショックで死亡させたとして、警察は、飲食店従業員の父親を逮捕しました。 傷害致死の疑いできのう逮捕されたのは、広島市東区戸坂くるめ木に住む、飲食店従業員・田中遥容疑者です。 警察によりますと、田中容疑者は去年10月24日、自宅で当時2歳だった息子の伊桜吏ちゃんの腹部を何らかの鈍体で叩くか圧迫し、臓器を損傷させ出血性ショックで、翌日、死亡させた疑いが持たれています。警察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。 近隣住民 「たまに(泣き声が)聞こえよった。普通に怒られて泣いてるんかは分からんでしょ」 記者 「怒鳴り声は?」 近隣住民 「きこえなかった」 田中容疑者は当時、「2歳の男の子の反応がない」などと119番通報。その後、児童相談所の職員が「虐待の疑いがある児童が搬送されている」と警察に通報し、事件が発覚したということです。 ■逮捕前 警察の聞き取りに「子どもが走って転んで頭を打った」と説明 田中容疑者は、逮捕前の聞き取りで、「子どもが走って転んで頭を打った」という趣旨の話をしていたということです。警察は、日常的な虐待の有無も含めて、事件の詳しいいきさつを調べています。 広島市児童相談所によりますと田中容疑者の一家について去年1月、外部から情報が寄せられ、それから去年5月まで自宅を訪問するなどして育児の助言や指導を続けていました。 しかし面会したのは田中容疑者の妻のみで、田中容疑者については「暴力的行為を確認できず、子育ては主に妻がしていた」として、一度も面会していませんでした。 去年5月には、妻に改善がみられたとして支援を終了し、その後は、東区役所が事件の直前まで面会を続けていたということです。児童相談所は、「対応が十分だったかは今後、分析する必要がある」と話しています。 ■事件の経緯は 事件のいきさつについて、改めて見ていきます。 事件が発生したのは、去年10月24日。田中容疑者が119番通報し、「2歳の男の子の反応がない」と伝えました。その日のうちに搬送先の病院から児童相談所に「児童虐待の疑いがある」と連絡があり、児童相談所は警察に通報しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加