新型コロナウイルス対策の国の緊急雇用安定助成金を不正受給したとして、佐賀南署は5日、詐欺の疑いで、佐賀市水ケ江1丁目の土木建設会社「セイホウ工業」の代表取締役(57)=横浜市保土ケ谷区峰沢町=を逮捕した。 逮捕容疑は、2021年1〜3月、佐賀労働局に架空の従業員19人の休業手当を支給したと装って申請し、緊急雇用安定助成金計1312万円6200円をだまし取った疑い。「助成金を受け取ったが、詐欺という認識は全くない」と容疑を否認している。 緊急雇用安定助成金は、企業が支払う休業手当を国が部分的に補填(ほてん)する制度。同署によると、23年10月に佐賀労働局の職員が同社の申請に関して「不審な点が多々あった」と届け出ていた。