中国河北省石家荘公安局は、中国国内ユーザー向けに日本アニメなどを配信する海賊版サイト「ZzzFun(zzzfun.one)」と、同名のスマートフォンアプリを運営する中国遼寧省の男性を著作権法違反の疑いで2月11日に逮捕した。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が発表した。 男性は2022年より、ZzzFunの運営を開始し、サイトからアプリにユーザーを誘導するなどしていた。日本のコンテンツだけでも、約1800話のアニメが許諾なくアップロードされていたことが確認されており、逮捕されるまでに約33万元(約700万円)の広告収益を不当に得ていたとされている。 CODA北京事務所が、日本の権利者に代わり公安局に刑事告発を行い、逮捕が実行された。CODAに刑事事件化の要請を行ったのは、アニプレックス、KADOKAWA、キングレコード、講談社、小学館、スクウェア・エニックス、テレビ東京、東映アニメーション、東宝、日活、ハピネットファントム・スタジオ、フジテレビジョン、ポニーキャニオンの計13社。各権利者がCODAの運営する権利者照会データベースを利用し、「ZzzFun」に掲載されていた作品の被害確認をするなど、刑事告発に向けた協力を行った。 CODAでは、被害を受けた権利者であるCODA会員社と連携の上、今後の捜査や起訴後の刑事裁判で明らかになる事件の詳細についても注視し、厳重な刑事処罰を求めていくとしている。