お笑いコンビEXITのりんたろー。が6日、レギュラーMCを務める「ABEMA Prime」に出演。居所不明児童、いわゆる「消えた子」の実態に触れると、当事者や専門家から悲惨な状況を聞くうちに、思わず号泣。「知らないところで命が断たれ、誰からも探されず…そういう現状がきつい」と、生放送中に大粒の涙を流した。 8年間、介護アルバイトとして働いた経験もあるりんたろー。は、6日放送分でテーマの一つとして取り上げられた「消えた子」の実態に胸を痛めた。今年2月、大阪・八尾市の住宅から、コンクリート詰めにされた女の子の遺体が見つかった事件が起きた。警察は41歳の男、交際相手の36歳の女を、遺体を遺棄した疑いで逮捕。男は、十数年前に引き取った姉の娘だといい「しつけの一環として叩いたら翌朝、冷たくなっていた」と話しているという。また番組では、2024年度の学校基本調査で、日本国籍を有し、義務教育を受ける年齢で自治体や教育委員会が1年以上所在を確認できていない児童、生徒が74人いることが紹介された。 この事件、さらに「消えた子」がいる現状について感想を求められると「こういう真実があると知らなくて、ちょっと驚いている。74人はたぶん、氷山の一角だろうなという印象を受けた。子どもを愛せないとか、育児がキャパオーバーしてしまっていることに対して、それは親だけの責任じゃないと思っている。『産んだからには、何がなんでも愛しましょうね』というのは、ちょっと乱暴かなと。いろいろな問題が続いているものなので、一概には言えないが、ギブアップはちゃんとしようねじゃないが、ちゃんと手を挙げようねと思っている。社会に受け皿がないと手も挙げられない。そこもちゃんと整備しないと、こういう問題はなくならない」と述べた。 番組では「消えた子」の問題を取材している石川結貴氏、離婚した父親に引き取られ小学生時代の約3年ほど年「消えた子」として過ごした君塚龍二さんも出演。様々な理由で突然、学校に来なくなった子どもを、学校側がなぜ探しきれないのか、警察や児童相談所が見つけられないのかが紹介された。特に石川氏は、虐待などの事件性があるものならまだしも、理由がわからず消えてしまうケースでは、探し方も困難だと説明。「住民登録上の住所から出てしまうと、行政はもう探しようがない。理由がわからないと探しようがなく、結局(子どもが)放置される状況になる。救いのない状況がずっと続いている」と説明した。 この他、君塚さんが父と貧しい車中生活を約3年間も過ごしたこと、父が病気で倒れたことをきっかけに、児童相談所に保護されたことなど、つらい過去が紹介されると、聞いていたりんたろー。の目には大粒の涙が。コメントを求められると「知らないところで命が断たれて、しかも誰からも探されていない、気づかれていないという現状があるのがちょっときつくて…。聞いているのがちょっとしんどくなってきてしまった」と、涙ながらに言葉を絞り出した。 また最後には「本当に複雑な問題が絡んでいて、一概にここを直せばこれが良くなるという問題でもないのですごく難しいが、親がそれを選べてしまう環境も良くないし、システムや設備環境で、なんとか子たちの口を紡ぐことを防げないかなと思った」と、新たな「消えた子」が生まれないことを祈っていた。 (『ABEMA Prime』より)