米コロンビア大の学生逮捕、親パレスチナデモに関与

Jonathan Allen [ニューヨーク 9日 ロイター] – 米国土安全保障省・移民税関捜査局は8日、ニューヨークのコロンビア大学で親パレスチナ派の抗議活動に関与したとして大学院生1人を逮捕した。学生団体が9日明らかにした。 逮捕されたのはコロンビア大学国際公共政策大学院の院生で、米国永住権(グリーンカード)を持つマフムード・カリル氏。複数の報道によると、同氏の妻は米国市民で、現在、妊娠8カ月という。 トランプ大統領は、親パレスチナ派の抗議活動を反ユダヤ的と非難、抗議活動に関与した一部の外国人学生を強制送還することを公約に掲げている。カリル氏はこうした取り組みで最初に逮捕された学生の1人とみられる。 米国の大学ではイスラエルがパレスチナ自治区ガザを攻撃したことを受けて、親パレスチナ・反イスラエルの抗議活動が続いている。 カリル氏は抗議活動は反戦運動であり、ユダヤ人も参加していると主張。大学構内を占拠したグループには加わらず、親パレスチナ派の学生を代表して大学側との交渉に当たっていた。 オンラインに掲載された経歴書によると、カリル氏はシリアのパレスチナ難民キャンプで育ち、ベイルートの英国大使館に勤務していた。 ルビオ国務長官はソーシャルメディアで「米国にいる(イスラム組織)ハマス支持者のビザ(査証)やグリーンカードを取り消し、強制送還する」とコメントした。詳細には触れなかった。

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