掛川市内で複数回にわたって無免許運転をしたとして、中部電力パワーグリッドの社員が逮捕されました。 道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕されたのは中部電力パワーグリッドに勤める男(56)で、2月4日から6日にかけて掛川市内で複数回にわたって社有車を無免許運転した疑いです。 警察によると、事件の前に会社側が男にフォークリフトの免許を取得するよう求めたところ「不合格だった」と報告を受けたものの、難易度が高い試験ではないことから疑問に思い試験の担当機関に確認すると、男が普通自動車運転免許を所持していなかったため受験資格がないことが発覚したということです。 男が所持していたのは原付の免許だけで、中部電力パワーグリッドから情報提供を受けた警察が防犯カメラの映像や運行記録をもとに捜査した結果、逮捕に至りました。 男は「間違いありません。バレないまま定年まで乗り切れると思った」と容疑を認めた上で、かつて教習所に通った経験はあるものの途中で断念していたことを明らかにし、これまでに一度も普通自動車運転免許を取得したことがなかったということです。 中部電力パワーグリッドは、社内に資格の保有状況を登録システムがあるほか、社有車を運転する際には上司に免許証を提示する取り決めがあったものの、いずれも確認が漏れていたと説明しています。 警察は男が数十年にわたって無免許運転を繰り返していたとみて、余罪などを調べています。