〈良い店あるよ〉16歳少女をキャバクラへ…ブラジル国籍男「トー横で風俗斡旋か」店と共謀の犯行手口

〈どんな仕事をさせるのか知りませんでした。少女も18歳だと言っていた〉 警察の調べに対し、ブラジル国籍の男はこう供述し容疑の一部を否認しているという。 警視庁少年育成課は3月8日までに、児童福祉法違反の疑いで埼玉県本庄市に住むブラジル国籍の会社員コバヤシ・ペレイラ・ビニシウス・マコト容疑者(20)を逮捕した。16歳の少女Aさんを、キャバクラに斡旋(あっせん)したとされる。 「現場は新宿区歌舞伎町の繁華街です。事件が起きたのは昨年7月。被害にあったAさんは当時家出しており、新宿東宝ビル周辺のいわゆる『トー横』にたむろしていました。コバヤシ容疑者はトー横に出入りし、風俗店のスカウトのような役割を担っていたようです。 警察によると、Aさんはコバヤシ容疑者に〈おカネが足りない〉と話したとか。コバヤシ容疑者は〈良い店あるよ〉と、その日のうちにAさんを近くのキャバクラへ紹介。深夜に客引きさせると知りながら、未成年を風俗店へ引き渡したとされます。店と共謀しての犯行手口とみられます。コバヤシ容疑者は〈(Aさんが)18歳と言っていた〉と供述しているそうです」(全国紙社会部記者) ◆〈他にも紹介してもらっている〉 Aさんが引き渡されたのはキャバクラ「I」だ。警察は今年2月、未成年の少女たちに深夜の客引きをさせたとして「I」の従業員を逮捕。調べに対し従業員が〈他にも紹介してもらっている〉と話していることから、コバヤシ容疑者は複数の少女を風俗店へ斡旋していたとみられる。 本誌カメラマンは、逮捕直後に警察署へ移送されたコバヤシ容疑者を撮影。首にタトゥーを入れたコバヤシ容疑者は、悪びれる様子もなく集まった報道陣を見つめていた。 元神奈川県警の刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。 「以前はカネに困った女性を、歌舞伎町近くの大久保公園周辺で『立ちんぼ』させるケースが多かった。しかし大久保公園での警察の取り締まりが厳しくなり、風俗スカウトが店と共謀するようになったのでしょう。未成年の少女を狙っての犯行は悪質です。 トー横に集まる少女たちも、自分たちが大人たちに『悪用』されるリスクを認識すべきでしょう。中には親切なボランティアもいますが、今回のように風俗店で働かせカネを稼ごうと考える人間も多い。いくら居心地が良くても、未成年が繁華街にたむろすることのリスクをわかってもらいたいです」 警察はコバヤシ容疑者の余罪について捜査を進めている。

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