【3月11日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領(79)が11日、国際刑事裁判所(ICC)の令状に基づき、首都マニラで逮捕された。大統領時代に掲げた「麻薬戦争」に関連した「人道に対する罪」が問われている。 人権団体の推計によると、ドゥテルテ政権下における麻薬撲滅作戦では貧困層を主とする男性数千人が、多くは麻薬との関与を示す証拠がないまま、警察官や自警団によって殺害された。 ドゥテルテ前大統領は香港への短期訪問を終え、マニラ国際空港に到着した直後に逮捕された。フィリピン大統領府によると、現在は関係者と共に当局の拘束下にある。健康状態に問題はないという。 前大統領は9日、香港でフィリピン人労働者数千人を前に演説し、ICCの捜査を非難。ICCの捜査官を「売春婦の息子ども」と罵倒しながらも、逮捕が自分の運命なのであれば「受け入れる」と述べた。(c)AFPBB News