5年前に和歌山県の海岸で男性2人をそそのかし自殺させたとして、大阪府警捜査1課は11日、自殺教唆などの疑いで、同府河内長野市上田町の自称占師、浜田淑恵容疑者(62)ら3人を逮捕した。 同課は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は会社員寺本浩平さん=当時(66)=とアルバイト米田一郎さん=当時(51)=に自殺をそそのかし、2020年8月1日未明、和歌山県広川町の海岸で、2人の手首をマイクコードで縛った状態で海に入らせ水死させた疑い。 同課によると、浜田容疑者は自身を創造主だと信じ込ませ、2人を支配下に置いていた。同7月20~31日の間、「命を捨ててプログラムを取り除く」「気が変わったら沈め合うこと」などと言い、自殺を決意させたという。 2人は同8月1日午前5時半ごろ、広川町の海岸で、コードでつながれたまま発見された。和歌山県警は司法解剖の結果、事件性はないと判断していた。県警は「当時の判断としては適切だった」としている。 浜田容疑者らは寺本さんの遺書を偽造し、警察署に提出した容疑でも逮捕された。同容疑者は「遺書があれば単なる自殺で早期に終わるかもしれないと思った」と供述していた。