新潟県警は11日、二日酔いの状態でマイカー通勤したとして、上越地方の警察署の男性警部補(60代)を停職3カ月の懲戒処分とし、発表した。警部補は同日、辞職した。 県警によると、警部補は2月14日午前8時40分ごろ、自宅から勤務先の警察署に出勤するため、酒気を帯びた状態で車を運転し、上越市内の県道を走行した。約2時間後、「酒のにおいがする」と同僚から指摘され、署内で呼気検査をしたところ、基準値を超えるアルコールが検出された。 県警によると、警部補は前日の午後7時半から10時半ごろまで、自宅でビールや焼酎など数杯を飲酒したと説明しているという。翌朝、自宅を出る時にアルコールが残っている自覚があったものの、「大丈夫だろう」と思って運転した、などと話しており、「申し訳ありませんでした」と反省の言葉を述べているという。 厚生労働省が公開しているウェブサイト「アルコールウォッチ」によると、500ミリリットルの缶ビールと酎ハイサワーを1本ずつ飲んだ場合、アルコールが分解されるには10時間かかるとの結果がある。 県警は11日、この警部補を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検した。 県警では昨年11月に西蒲署の巡査長が酒気帯び運転で事故を起こして逮捕され、今年2月に危険運転致傷罪で有罪判決を受けている。松川寛治首席監察官は「職員一人ひとりに職責の自覚を持たせ、組織全体で再発防止に努める」と話した。(山崎靖)