被害者は“スピリチュアルカウンセリング”受け信者に?多額献金も 死亡した男性2人に自殺そそのかした疑い 自称占い師の女ら3人逮捕

知人の男性2人に自殺をそそのかしたとして、自称占い師の女ら3人が逮捕されました。女はグループのリーダーとみられ、被害者の男性らを信者にさせていたということです。 「自殺教唆の疑い」などできょう逮捕されたのは、大阪府河内長野市に住む、自称・占い師の濱田淑恵容疑者ら女3人です。 事の発端は5年前。 (記者リポ)「和歌山県にある樫長海岸という場所です。2020年8月に、あの付近で2人の男性の遺体が見つかりました」 遺体の1人は大手電機メーカーの元技術者で、定年退職後、音響設備を作る会社を設立した男性と判明。もう1人はその会社の従業員でした。 2人はマイクコードでお互いの手首を結んだ状態で見つかりました。 (記者リポ)「海岸で見つかった2人の遺体について、当時の和歌山県警は遺族に対し、事件性はないと話していました」 ところがその後、事態は大きく動きます。今年1月、別の男性から数千万円を脅し取ったとする恐喝容疑で、大阪府警が濱田容疑者らを逮捕。 この男性が、2人の死亡に占い師を名乗る濱田容疑者が関わった可能性があると訴えたことから、捜査していました。 大阪府警によりますと死亡した2人は、濱田容疑者が手がけるスピリチュアルカウンセリングを受けて、2008年頃から”信者”になり、多額の献金をしていたということです。 (男性の知人)「『濱田は超人的な人間だ』『100%の精度で自分の起こっていることを言い当てる霊媒師だ』と彼(自殺した男性)は決め込むんですよね」 一方、こんな証言も。 (知人)「彼は性格も含めてですね、自殺をするような人間ではないし、仕事が大好きですから、仕事が彼の人生ですから、仕事をそのまま完成させないうちに死ぬことはまずあり得ないと思いました」 また、濱田容疑者は元技術者の男性の遺書を勝手に書いた「有印私文書偽造・同行使の疑い」も持たれています。 大阪府警は引き続き動機などの解明を進めています。

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