ススキノ殺人 父親の医師に執行猶予付き判決

札幌・ススキノのホテルでおととし、男性が殺害され、親子3人が起訴された事件。娘の殺人などを手助けした罪に問われている、父親で医師の田村修被告(61)の11回目の裁判員裁判がきょう開かれ、札幌地裁(渡辺史朗裁判長)は懲役1年4カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。 ススキノのホテルでおととし7月、恵庭の会社員男性が殺害され、頭部を切断された状態で見つかった事件では札幌・厚別区の田村瑠奈被告(31)ら親子3人が殺人などの罪でそれぞれ逮捕・起訴されています。 このうち、ことし1月から始まった父親の裁判では、娘の殺人や死体損壊などを手助けした罪が成立するかが争われていて、父親は一貫して「無罪」を主張してきました。 先月18日の裁判で、検察は「修被告の関与がなければ娘の殺害計画の実現は不可能だった」などとして懲役10年を求刑。一方の弁護側は「娘が自宅に頭部を持ち帰るまで殺害の計画は知らなかった」などとして、殺人ほう助・死体損壊ほう助・死体領得ほう助・死体遺棄ほう助のいずれの罪も成立しないと主張していました。 母親の裁判は今月17日に結審を迎える予定で、2回目の精神鑑定が続いている娘については、公判の見通しは立っていません。

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