“白ナンバー”トラックで万博工事の土砂運搬か 名義貸しや無許可営業の疑いで13人検挙 大阪

無許可で運送業を営む男性らに不正に名義を貸したなどとして、運送会社の代表取締役の男や運転手ら13人が検挙されました。名義を借りた業者は大阪・関西万博の建設工事で土砂などを運搬していたということです。 貨物自動車運送事業法違反(名義貸し)などの疑いで逮捕されたのは、大阪府岸和田市の運送会社「村上商店」の代表取締役・村上勇次容疑者(56)や、大阪府東大阪市の運送会社「俵商店」の代表取締役・俵雅克容疑者(61)です。 2人は去年4月から9月にかけて、国土交通省から「一般貨物自動車運送事業許可」を受けている自社の名義を、許可を持たない業者に不正に利用させた疑いが持たれています。 また、2人から名義を借りて無許可で運送業を営んだとして、個人事業主の運転手ら3人が逮捕、8人が書類送検されました。 警察によりますと、運転手らは大阪・関西万博などの建設工事で使用される土砂などを運搬していて、2021年3月から去年11月までの間に約5億円を売り上げていたとみられています。 運送業の経営には事業許可を受け、いわゆる「緑ナンバー」の取得が必要で、運転手は名義代として2人に月2万円の現金を支払っていたということです。 13人は警察に対し容疑を認め、書類送検された男性の1人は「万博工事の公共工事に入るためには事業用ナンバーをつけないと入れないので虚偽の内容を登録した」と話しているということです。

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