「日本で逮捕状」タイ警察が邦人2人拘束 ミャンマー詐欺拠点に滞在か

【バンコク稲田二郎】タイ警察は11日、ミャンマーと国境を接する北西部メソトで、日本人の30代と20代の男計2人を不法滞在容疑で拘束した。タイ警察は、ミャンマー東部ミャワディ周辺の特殊詐欺拠点に2人が滞在していたとみており、送還に向けて日本側と調整を進める。 タイ警察幹部は、2人に対して日本で逮捕状が出ていると説明した。2人は昨年12月にタイに入国、不法滞在状態だった。今月11日にメソトのホテルで見つかり、容疑を認めて12日にメソトの裁判所に出廷。罰金を納められず拘留された。日本側がタイ当局に2人の捜索を要請していた。 タイ警察は、まだ20人前後の日本人が拠点にとどまり、特殊詐欺への関与を続けているとみている。 タイ警察は、ミャワディ周辺の特殊詐欺拠点に滞在していた外国人の9割は高給に釣られて自発的に来て、詐欺に関与していた可能性が高いと説明。地域を実効支配するミャンマーの武装勢力「国境警備隊(BGF)」は7千人以上の外国人を保護したが、内戦もあって送還が進まず、4千人以上が現地に残っているとしている。

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