元衆院議員で実業家の杉村太蔵氏（45）は13日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」（月～金曜午後1時55分）に出演し、東京都新宿区高田馬場の路上で、動画ライブ配信中だった女性が男に刺されて死亡した事件を踏まえて、SNS上での金銭のやりとりに警鐘を鳴らした。 番組では、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された高野健一容疑者（42）が、自宅から持参したサバイバルナイフで、佐藤愛里さん（22）を数十カ所刺したとされることや、佐藤さんとは2021年ごろ動画配信サイトを通じて知り合い、その後、佐藤さんの求めに応じて多額の金を振り込み、金銭トラブルに発展していたことなどを報じた。これまでに約254万円を送金したとして、2023年、貸した金の返済を求めて民事提訴し、佐藤さんに約250万円の支払いを命じる判決が出ていたことも伝えた。その後、相手の所在が不明になったとして高野容疑者が栃木県警に相談していたことも、分かっている。 高野容疑者が、貸した金を「返してもらえないから犯行に及んだ」と話しているという説明を受けた番組MCのフリーアナウンサー宮根誠司は、「まず、何があっても人をあやめる行為はけして許される行為ではない」と強調。12日の放送でこの事件を扱った際、裁判所の支払い命令が出ていた情報をつかんでいなかったとして「昨日はこの情報がなく、『なぜ弁護士さんに相談しないんだ』と言ったんですが」とした上で「人をあやめることは絶対にやってはいけないということを踏まえた上で、（高野容疑者は一定の）手続きは踏んでいるんですね」と口にした。 これに対し、コメントを求められた杉村氏は「どんな理由があろうとも、人を殺してはいけないとしか言いようがないんですけれど…」と沈痛な表情で述べた上で「今回の事件は置いて、全く別で」と前置きして「今、本当にSNSで投げ銭とかで収益を上げている方が結構いらっしゃる。やっぱり、SNSを通じて安易に金銭を借りたり、なんだりするのは、非常にリスクがある。本当に十分に気をつけていただきたいと思う」と、口にした。