「今すぐ工事をしないと家が傾く」とうそを言ってリフォーム工事代金をだまし取ろうとしたとして、警視庁暴力団対策課は13日までに、詐欺未遂容疑で、無職斎藤竜実容疑者(35)=東京都中央区晴海=を逮捕した。 認否は明らかにしていない。捜査関係者によると、同容疑者は準暴力団「打越スペクター」の実質的なトップ。 同容疑者はリフォーム業者「三洋」などを名乗り、同様の手口で昨年3月までの約2年半に、1都5県の約100人から計約5700万円を詐取したとみられる。三洋は打越スペクターのメンバーら十数人で構成されており、同課は資金源だったとみて実態解明を進める。 同課によると、同容疑者らは「以前にお宅の工事をしたが、時間が空いたので無料点検させてほしい」などと高齢者に電話をかけ、自宅を訪問。「基礎にひびがある。今すぐ工事しないと家が傾き大ごとになる」とうそを言って施工し、代金をだまし取るなどしていた。