自らの欲望のおもむくままに生き、知的障害のある女性を内臓破裂、顔が変形するまで殴った殺人犯の男。警察から逃れるためヤクザの伝手も頼った男はその後どうなったのか? 2011年に起きた事件の顛末を、前後編に分けてお届け。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/ 後編 を読む) ◆◆◆ 「同居している男に暴力を振るわれているんです。助けてください」 地方都市の警察署にDVの相談で訪れた30代の女性の申告から、思わぬヤマが解決することになった。 彼女の話では、同居している「松川信明」という男は、買い物に行くときも離れずに監視。逆らうと暴力を振るわれ、やっとの思いで脱出してきたという。