東京都台東区のマンションに住む一族が相次いで変死した事件で、殺害した親族の保険金を詐取したとして、警視庁浅草署捜査本部は18日、詐欺の疑いで、いずれも同区今戸、元会社役員、細谷健一被告(44)=殺人罪などで起訴=と妻の志保被告(38)=同=を追送検し、一連の捜査を終結した。 追送検容疑は、共謀し、健一容疑者の父、勇さん=当時(73)=を殺害したにもかかわらず、令和4年8月、生命保険会社から勇さんの拠出型企業年金保険金計約670万円をだまし取ったとしている。 両容疑者は、人体に有害な化学物質「エチレングリコール」を摂取させるなどして平成30年に健一容疑者の両親と姉を殺害、死亡保険金を受け取ったとして、殺人や詐欺容疑で逮捕、起訴されている。令和5年に次女、美輝ちゃん=同(4)=を殺害した容疑については、東京地検が捜査を続けている。