丸山隆平主演『金子差入店』、SUPER BEAVERの主題歌が希望を差し込む本予告&ビジュアル解禁

丸山隆平が主演する映画『金子差入店』より、SUPER BEAVERの書き下ろし主題歌「まなざし」入り本予告とポスタービジュアルが解禁された。 本作は、刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する「差入屋」を舞台に、さまざまな事情を抱える人間ドラマ、そして店を営む家族の絆を描く。第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門「NEW CURRENTS(ニューカレンツ)」部門に出品された。 本予告映像は、差入店を営む金子(丸山)が「奥様からご依頼をいただきまして、ご理解の上サインをいただくよう…」と、依頼者から預かった離婚届を差し入れるシーンから始まる。刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する差入屋。様々な事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある差入屋が依頼者から預かる差入物は、衣類や食料などの生活用品から個人的な手紙など多岐にわたる。 続いて、金子一家の穏やかな日常が映し出された後、空気が一変。ある殺人事件をきっかけに物語は大きく動いていく。金子の息子・和真(三浦綺羅)の幼馴染・花梨が無惨に殺され、花梨を殺害した男・小島高史(北村匠海)が血まみれで虚ろな表情を浮かべながら街を歩く姿が映し出される。 事件直後逮捕された小島は拘置所に収容され、小島の母・こず江(根岸季衣)は金子差入店を訪れる。憔悴しきった様子でバツが悪そうに話すこず江に、金子は「差入することは権利ですので」と応え、仕事を全うする。そして、金子と小島は面会室で対峙。「服役していたんですって?」と飄々(ひょうひょう)とした様子で金子の過去に言及する小島に対し、息子の幼馴染を殺害した男を前に、怒りに震える金子の表情がアップで映し出され、緊張感が漂う。 こず江からの依頼で小島との面会を重ねるうち、金子一家への世間からの風当たりは強くなっていき、妻・美和子(真木よう子)はママ友から仲間はずれにされ、和真は学校でひどいいじめを受ける。壊れていく日常の中で、揺らいでいく家族の絆。自身の過去、仕事のこと、家族のこと、あらゆる葛藤に苛まれ、「辛いんだよ、突き刺さってくるみたいでさ」と弱々しく呟く。 そんな金子に、一家の日々を一番近くで見守る叔父の星田(寺尾聰)は「お前はお前の思うようにすればいいんだ」と優しく語りかける。そしてSUPER BEAVERの書き下ろし主題歌「まなざし」が響く中、涙ぐむ我が子を強く抱きしめる金子、娘を失い泣き喚く徳山詩織(村川絵梨)を抱きしめる美和子など、情感あふれるシーンが続いていく。 映像の終盤では、被疑者・横川(岸谷五朗)が鋭い眼差しを見せ、横川に母を殺された二ノ宮佐知(川口真奈)が彼の前で泣き崩れる、もうひとつの事件の行方を想起させる面会シーンも映し出され、「差し入れるのは、小さな希望」という本作のキャッチコピーであるナレーションとともに力強く繋がれた手で幕を閉じる。感動のヒューマンサスペンスを予感させる、重厚な映像となっている。 ポスタービジュアルは、優しく光る“まなざし”が印象的な金子の横顔を大きく配置したデザイン。金子の目線の先に「差し入れるのは、小さな希望。」というコピーが添えられている。金子の上下には妻・美和子(真木)や、叔父・星田(寺尾)のほか、金子家を取り囲む人々が並んでおり、金子一家と星田の柔らかな表情と、彼らを取り巻く人々の深刻な表情から、悲喜こもごものストーリーを感じさせるビジュアルに仕上がっている。 映画『金子差入店』は、5月16日より全国公開。

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