激しく揺れる差入店の日々を映す『金子差入店』SUPER BEAVER書き下ろし主題歌収録の本予告

丸山隆平が主演を務める『金子差入店』(5月16日公開)。このたび、SUPER BEAVERが書き下ろした主題歌「まなざし」が流れる本予告映像と、本ビジュアルが解禁された。 本作は、厳しい審査や検閲がある差入のルールを熟知した「差入屋」を営む男とその家族の絆を描くヒューマンサスペンス。様々な事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある差入屋店主の金子(丸山)は、伯父から引き継いだ住居兼店舗で、妻子とともに暮らしていた。ある日、金子の息子の幼なじみが見ず知らずの男に殺害される。金子や彼の家族が事件のショックから立ち直れないでいたとき、犯人の母親から差し入れの代行と手紙の代読を依頼される。そんななか、金子自身の過去があらわとなり、家族の絆を揺るがしていく…。共演には、真木よう子、三浦綺羅、川口真奈、北村匠海、村川絵梨、甲本雅裕、根岸季衣、岸谷五朗、名取裕子、寺尾聰ら豪華キャスト陣が顔を揃えている。 このたび解禁された本予告映像は、差入店を営む金子が、依頼者から預かった離婚届を差し入れるシーンから始まる。叔父の星田(寺尾)から引き継いだ差入店を営む金子一家の穏やかな日常が映しだされた直後、空気が一変。ある殺人事件をきっかけに物語は大きく展開していく。金子の息子であり和真(三浦)の幼なじみの少女を殺害した小島(北村)が血塗れで虚ろな表情を浮かべながら街を歩く姿が映しだされる。逮捕された小島は拘置所に収容されると、母親のこず江(根岸)が金子差入店を訪れる。憔悴しきった様子のこず江に「差入することは権利ですので」と仕事を全うする金子。そして面会室での対峙シーンに移ると、小島が金子に「服役していたんですって?」とポツリ。小島を前に、怒りに震える金子の表情がアップで映しだされる。 その後も金子がこず江からの依頼で小島との面会を重ねる一方で、一家への世間からの風当たりが強くなっていく。妻の美和子(真木)はママ友にハブられ、和真は学校でいじめを受ける。心無い落書きで埋め尽くされた教科書を見つけ、いじめの事実を知った金子は美和子に激しく当たってしまう。学校に乗り込み、乱暴な行動をとってしまう金子。壊れていく日常のなかで、家族の絆は揺らいでいく。自身の過去、仕事のこと、家族のこと、あらゆる葛藤に苛まれ、「つらいんだよ、突き刺さってくるみたいでさ」と弱々しく呟く金子に、一家の日々を一番近くで見守る叔父の星田が金子に投げかける「お前はお前の思うようにすればいいんだ」という言葉や、主題歌「まなざし」が優しく重なる。涙ぐむ我が子を強く抱きしめる金子。娘を失い泣き喚く徳山詩織(村川)を、同じ子を持つ母として強く抱きしめる美和子。映像の終盤では、被疑者の横川(岸谷)と、横川に母を殺されたはずの二ノ宮佐知(川口)が泣き崩れる面会シーンがもうひとつの事件の行方を想起させる。 あわせて解禁となったポスタービジュアルは、丸山演じる金子の横顔と優しく光るまなざしが印象的なデザイン。金子の目線の先に「差し入れるのは、小さな希望。」というコピーがあしらわれている。金子の上下には真木演じる美和子や、寺尾演じる星田のほか、金子家を取り囲む人々を演じた豪華キャスト陣のカットが並んでいて、金子一家と星田の柔らかな表情と、取り巻く人々の深刻な表情の対比から、悲喜交々のストーリーを想像させるビジュアルに仕上がっている。 丸山が『泥棒役者』(17)以来8年ぶりに映画で主演を務めることになった本作。テレビで見せるユーモラスな表情とは一味違うシリアスな熱演をスクリーンで堪能して! 文/スズキヒロシ

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