イスラエル、対内情報機関トップを解任 首相官邸付近で抗議デモ

[エルサレム 21日 ロイター] – イスラエル内閣は21日未明、対内情報機関シンベトのローネン・バー長官を4月10日付で解任する議案を可決した。ネタニヤフ首相府が発表した。 この動きを巡っては3日間にわたって抗議が行われてきた。 ネタニヤフ首相は今週、2021年からシンベトを率いてきたバー氏について、信頼を失ったとし、解任する意向を表明した。 ネタニヤフ首相の側近らがカタールと関係のある人物から賄賂を受け取った疑惑に関する汚職捜査を巡り、バー氏とネタニヤフ氏の間で数カ月緊張が続いていた。 バー氏は閣議に出席しなかったが、閣僚に宛てた書簡で、自身の解任に関する手続きが規則に則っておらず、根拠のない主張に基づいた解任だと訴えた。 テルアビブやエルサレムの首相官邸付近では20日夜、抗議デモが行われる中、乱闘が起き、警察が放水銃を使用。多数の逮捕者が出た。 警察によると、首相官邸近くでは数十人のデモ参加者が警備の非常線を突破しようとしたという。 過去3日間、バー氏解任の動きに抗議するデモ参加者らは、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意を破り、戦闘を再開するイスラエルの決定に抗議するデモ参加者らと連携してきた。

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