コンクリート詰めにされた女児の遺体が大阪府八尾市の集合住宅から見つかった事件で、大阪府警は21日、約18年前に女児を暴行し殺害したとして、殺人容疑で、大阪市平野区の無職、飯森憲幸容疑者(41)=死体遺棄容疑で逮捕済み=を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。女児は飯森容疑者のめいの岩本玲奈(れいな)さんで、当時同居していた。6~7歳のときに死亡したとみられ、府警は詳しい経緯を調べる。 捜査関係者によると、再逮捕容疑は平成18年12月~19年1月、大阪市平野区の当時の自宅で、玲奈さんの背中を足蹴りするなどの暴行を加えて、殺害したとしている。飯森容疑者は「ローキックするように蹴った」などと供述しているという。 府警によると、飯森容疑者はこれまでの調べに「十数年前、預かっていた姉の娘をしつけでたたくと、翌朝冷たくなっていた」と説明。父親(82)に相談し、2人でコンクリート詰めにしたと供述している。 遺体は今年2月、父親が住んでいた八尾市跡部本町の集合住宅にあった衣装ケースから見つかった。府警は3月1日、死体遺棄容疑で飯森容疑者を逮捕。その後、交際相手で、無職の柴田朱里容疑者(36)も同容疑で逮捕した。