《関西生コン事件》「ストライキが犯罪なんて…」大手マスコミがほとんど報じなかった「捜査に名を借りた組合潰し」の実態《映画『労組と弾圧』》

2018年以降、ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」の組合員が次々と逮捕された、「関西生コン事件」。ネットで真偽不明の情報が飛び交う一方で、起訴された被告には無罪判決も相次ぐ。メディアがほとんど報じてこなかった戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫った本作は、ギャラクシー賞に入選したテレビドキュメンタリーの劇場版だ。 ◆◆◆ 「関生(かんなま)って労働組合って思います? 我々は労働組合とは思っておりません」 この言葉が映画の主題を象徴する。関生=連帯労組関西地区生コン支部について、労組ではなく“反社”だと公言する生コン会社の経営者たち。だが、その“反社会的”イメージは経営側が警察権力とともに労組を“弾圧”する過程で作り上げたものではないのか? 映画は、捜査に名を借りた組合潰しの実態に迫っていく。

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