去年11月、養殖いかだに乗り上げ航行不能になったところを日本の海上保安部に救助された外国籍のヨットの船長が、一時帰国後、出頭要請に応じなかったことから25日、入港した沖縄で逮捕されました。 逮捕されたのはイギリス籍ヨットの船長でカナダ国籍、韓国の名前を持つ46歳の男です。 男は去年11月7日午前3時頃、家族や友人計6人を乗せたヨットで韓国から長崎県対馬市厳原港に向けて航行中、浅茅湾内でプロペラを網にひっかけ真珠の養殖いかだに乗り上げました。 118番通報を受けた長崎県水難救済会の救助船と海上保安部の巡視船が現場に駆け付け、航行不能になったヨットから船長の男を含む7人を救助、全員けがはありませんでした。 海上保安部では事故当日から業務上過失往来危険の疑いで任意捜査を行っていましたが、船長の男が仕事を理由に帰国を希望したことから再出頭を誓約した上で一時的な出国を許可しました。 しかし男はその後一向に出頭せず、再三の呼び出しにも応じなかったということです。 対馬海上保安部では、国際条約で届出が定められている入国情報をもとに、男のヨットを入港地沖縄で待ち構え、25日業務上過失往来危険の疑いで逮捕しました。今後は男の身柄を対馬に移し、捜査するということです。