トルコ抗議デモ取材の記者7人逮捕、AFPが釈放要求 拘束1400人超す

(CNN) トルコの裁判所は25日、最大都市イスタンブールで抗議デモを取材していて逮捕されたジャーナリスト7人の勾留を決定した。うち1人はフランスのAFP通信の写真記者だった。 AFPは写真記者の逮捕について、「報道の自由に対する重大な攻撃」として強く非難する声明を発表し、記者の即時釈放を要求した。 言論の自由を訴えるトルコの非営利組織MLSAによると、25日にはほかにもジャーナリスト6人が逮捕された。 トルコでは、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と対立するイスタンブールのエクレム・イマモール市長が逮捕されたことに抗議して、イスタンブールや首都アンカラも含めて各地でデモが続いている。 イマモール市長は19日、収賄容疑で自宅で逮捕された。数日後には2028年大統領選挙の候補者として指名される予定だった。 イマモール市長は容疑を否認しており、X(旧ツイッター)への投稿で「我々は手を取り合って、この打撃を、民主主義の汚点を覆す。私は屈服しない」と宣言した。 イスタンブールの当局は「公共の秩序を守るため」として抗議デモを禁止し、一部の道路を封鎖。「挑発行為があれば阻止する」としている。 政府が「違法」とみなした抗議デモは6日間にわたって続いており、内相によると、19日以来、1418人が拘束された。 逮捕されたAFPの写真記者は、AFPで10年にわたってトルコの政治取材を担当していた。 AFPのファブリス・フライズ会長はトルコ大統領に宛てた書簡で、記者について「デモには参加していない。彼はジャーナリストとして抗議デモを取材していた」と指摘し、早期釈放に向けた介入を求めた。

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