トルコ政府、抗議デモ生中継でテレビ局に放送停止命令 BBC記者に国外退去処分も

イスタンブール市長の逮捕に対する大規模デモが続くトルコで27日、政府は大衆を扇動したとして野党系のテレビ局1つに10日間の放送停止の罰則を科しました。 トルコでは、エルドアン大統領のライバルであるイスタンブール市長の逮捕に対する大規模な抗議デモが続いていて、野党側は26日、集会でエルドアン大統領の批判や政府に近い企業の商品のボイコットを呼びかけました。 この集会を生中継して市民に憎しみや怒りを抱くよう促したとして、政府は、野党系のテレビ局1つに対し、10日間の放送停止を科しました。 再び罰則を科せられた場合、放送免許が取り消されるともしています。 また政府は、別のテレビ局2つに対しても大衆を扇動したと名指しした番組の放送を5回停止するよう求めました。 こうした中、イギリスのBBCは大規模デモを取材していた記者が、トルコ政府から「公共の秩序に対する脅威である」として国外退去を命じられたと明らかにしました。 トルコ政府は抗議デモへの取り締まりを強化していて、27日までに1879人を拘束しています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加