昨年9月に性的人身売買などの容疑で逮捕、起訴されたミュージシャンでラッパーのショーン・コムズが、検察側から提示されたという司法取引を拒否したそうだ。これにより、大注目の刑事裁判が開かれることが決定した。 Peopleによると、現地時間5月1日、米ニューヨーク・マンハッタンの連邦裁判所にて、裁判開始前最後となる公判前協議が行われ、コムズが出廷。司法取引を拒否した旨を裁判官から尋ねられると、「はい、そうです」と自らの口で認めたそうだ。これにより、昨年10月10日に行われた予備審問で決まった通り、5月5日に陪審員の選任が行われ、同日から裁判が始まることになる。 昨年9月16日にニューヨークで逮捕され、性的人身売買や恐喝、売春目的の移送の罪で起訴されたコムズだが、民事でも数多くの訴訟を起こされるなど、すでに大きな注目を集めている。 刑事裁判では、元恋人で歌手のキャシー(カサンドラ・ベンチュラ)が、実名で証言台に立つことが明らかになっている。一方で、匿名のまま証言する者もおり、検察は「この事件はすでに大きなメディアの注目を集めており、裁判が進むにつれてさらに過熱することが予想されます」とコメント。「この措置を認めることで、被害者の身元が不必要に公表されるのを防ぎ、メディアや一般からの嫌がらせ、過度の恥辱、その他の深刻な影響を避けることができます」と、当時語った。