【速報】兵庫県警本部長が離任で会見 斎藤知事へ「リーダーは最後は自分で判断・決断することが大事」「虚偽の拡散は止めないといけない」

兵庫県警の村井紀之本部長が31日付で離任するのを前に、28日、記者会見に臨みました。 村井氏は「着任時に想像していたよりいろいろな出来事があった。県民の皆様に寄り添うことを最優先にしてきた」と振り返りました。 また、兵庫知事選をめぐる対応について問われると、「一般論として告訴・告発の相談には積極的に対応。特に知事選以降は、後ろ向きの対応とならないよう積極的な対応ができたと思う。他方、個別の捜査の状況はなかなか伝えるのは難しく、おそらくそのせいで十分な捜査が行われていないのではという疑念が県民にあることは承知しているが、必要な捜査を粛々と進めるということ。後任には引き継ぐがしっかり捜査をやりきることはゆるぎないと確信している」と述べました。 今年1月、兵庫県の文書問題をめぐり、百条委員会の委員を務めていた竹内英明さんが死亡した直後、NHK党の立花孝志党首が、SNSなどで、竹内元県議が20日にも警察に逮捕される予定だったとしたうえで、「逮捕を苦に命を絶った」などと発信しました。これに対し村井氏は兵庫県議会・警察常任委員会で「全くの事実無根であり、明白な虚偽がSNSで拡散されているのは極めて遺憾」と発言し、完全否定。捜査状況について言及する異例の対応をとりました。 このことについて問われた村井氏は、「私が問題だと思ったのは悪意のない方が虚偽を拡散していることは、止めないとまずい。悪意なく拡散される情報を止められるタイミングでやったことに尽きる」と述べたうえで、「警察だけでは限界があると思う。社会全体でのコンセンサスが必要。個人としては利用者一人一人が誹謗中傷しない、関与しない努力をしていくことが大事と思う」と強調しました。 また、斎藤知事との仕事について問われると、「リーダーシップの発揮が求められる立場。どんな状況でもリーダーは最後は自分で判断・決断することが大事」だと述べました。 村井氏は、31日付で中国四国管区警察局長に着任し、次の本部長には警視庁長官官房付の小西康弘氏が着任します。 村井氏は兵庫県伊丹市出身。東京大学法学部を卒業後、1990年に警察庁に採用されました。青森県警の本部長などを歴任し、2023年3月から2年間、兵庫県警の本部長を務めました。

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