青森県内に居住する40歳代の女性が警察官を名乗る男に逮捕をほのめかして現金の振り込みを要求され、24万円をだまし取られる詐欺被害にあいました。 むつ警察署によりますと女性は今月29日、スマートフォンに楽天カスタマーセンターの「ヤマオカ」を名乗る男から電話があり ・98万円分の楽天カードの使用料金が滞納されている。 ・不正利用なのであれば、警察に被害届を提出する必要がある。 ・家族や周りの人には言わないように。 などと言われました。 その後、電話の相手が宮城県警の警察官を名乗る男に代わると、LINEのビデオ通話でのやりとりを要求されLINEのビデオ通話で男から警察手帳を提示された上 ・仙台市の警察署で留置しているナカムラシンヤという犯人があなた名義の楽天カードを持っていた。 ・あなたが不正利用の被害者である証拠がなく、あなたにも逮捕令状が出ている。 ・手続きを踏めば、あなたを逮捕せずに捜査を進めることができる。 ・口座から資金が動いた際の識別番号を調査する必要がある。 ・今、振り込める貯金全額を指定口座に振り込むように。 などと言われ、その日のうちに県内商業施設に所在のATMを利用し、指定された個人名義口座に現金24万円を振り込みました。 その後女性は警察に逮捕される可能性があると不安になり、同居家族に相談したところ詐欺と指摘された上、インターネットで同種手口の詐欺被害のニュースを見たことで詐欺被害に気付いたということです。 警察は警察官をかたり、犯罪の共犯者の可能性があるなどと申し向け、金銭をだまし取る詐欺事件が多発しているとして注意を呼びかけています。