「グレーだけど捕まることはない」ミャンマー“特殊詐欺”36歳男の音声データを入手「絶対言うなよ」札幌の窃盗事件で逮捕状…2日新千歳空港に到着予定

ミャンマーの特殊詐欺拠点で拘束され、1日にタイ当局から日本に身柄を引き渡された男。北海道警察が逮捕状を取り追っているこの男が、友人に詐欺の関与をほのめかす音声データをHBCが入手しました。 枡崎仁 記者(1日タイの空港) 「男を乗せた車が空港にやってきました。これから日本へ移送されます」 タイの首都、バンコク近郊の空港に移送されたのは、日本人の36歳の男です。 男は2月末、ミャンマー国境にある特殊詐欺の拠点で、少数民族武装勢力『国境警備隊』に発見され、特殊詐欺に関与したとして拘束されました。 その後、男はタイ当局に身柄が引き渡されていました。 枡崎仁 記者(1日タイの空港) 「ミャンマーでは何をしていたんですか」 「詐欺行為をしていたんですか」 HBCの記者の問いかけに無言の男。しかし、2月中旬、日本の友人に詐欺への関与をほのめかす通話をしていました。 (HBCが入手した、男の音声データ) 「まぁ…正直言うとグレーな仕事なんだけど…(グレーなの?)グレー」 関係者によりますと、男は2024年、働いていた札幌市内の飲食店で売上金を盗んだ疑いが持たれ、北海道警察が逮捕状を取っていました。 この音声データは、被害に遭った飲食店の従業員が、男の行方を知る知人に依頼し、連絡をとった際のやりとりを録音したもの。 警察にも提供したといいます。 (HBCが入手した、男の音声データ) 「グレーだけど、捕まることはないわ。(どういうグレーなの?)うーん…まあ(別に俺は言わないよ?)簡単に言ったら詐欺だし」 詐欺の認識があったと話す男。友人に「一緒に海外に来ないか」とLINEで勧誘していました。その詐欺の手口とは。 (HBCが入手した、男の音声データ) 「最初5000円振り込ませて、6500円返して、『あ、ここは本当に返ってくるんだ』と思わせて、どんどん、ちょっとずつ搾り取ってくみたいな。そういう手口だわ。絶対言うなよ」 日本の警察に身柄を引き渡された男は2日、新千歳空港に到着する予定で、警察はミャンマーの特殊詐欺拠点の実態についても調べを進める方針です。

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