青森署は8日、県内の60代女性が、警察官をかたる相手から現金200万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。 同署によると3月31日、女性方に電話があり、総務省職員を名乗る女性から「あなたの電話が犯罪グループに使われている。固定電話と携帯電話が使えなくなる」と言われた。 同日中に愛媛県松山警察署の「金本誠」を名乗る男から、ビデオ通話で「逮捕した犯人が、犯罪で手に入れたお金をあなたの口座に送ったと言っている」と告げられた。翌日、女性の名前が記載された逮捕状の写真をLINE(ライン)で見せられ「逮捕状が出ている」と伝えられた。 金本の上司を名乗る男からは「紙幣の番号を調べれば犯罪に加担していないことが分かる」と言われ、指定された口座に2回にわたり計200万円を送金した。警察官が現金を要求することを不審に思い、警察に相談し被害に気付いた。