広末容疑者、薬服用が原因か 花粉症対策など処方受けていた 「広末でーす」SAでは挙動不審

交通事故後に搬送された静岡県島田市の病院で看護師に軽傷を負わせたとして、傷害の疑いで女優の広末涼子容疑者(44)が逮捕された事件で、広末容疑者が浜松市内のサービスエリア(SA)に立ち寄り同乗の男性から運転を交代後、事故を起こしていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。県警は事故原因は長時間運転ではなく、他にあるとみて調べる。 県警は同日、広末容疑者を送検。留置先の浜松西署に100人以上の報道陣が詰めかける中、広末容疑者が乗った白い車両はカメラのフラッシュを受けながら署を出発した。車内はカーテンで遮られ、外から姿は確認できなかった。静岡地検浜松支部は取り調べ後、勾留請求するかどうかを判断する。 捜査関係者らによると、広末容疑者は主演映画の撮影のため訪れていた奈良県から東京方面へ戻る途中で事故を起こした。新東名高速道路の浜松市内のSAで休憩し、広末容疑者が乗用車を運転し出発後、大型トレーラーに追突した。SAから事故現場までは40キロほどの距離だ。 SAでは他人に「広末でーす」などと声をかけたり、体を触るなど挙動不審な様子だった。事故後も車から降りて道路に座ったり、歩き回ったりするなど落ち着きがなかったという。呼気からアルコールは検出されなかった。逮捕後には、事故による大きなケガはなく体調に特段問題はないと診断された。事故後に搬送された病院で検査を受ける前に現行犯逮捕されたため、署に留置された後、改めて検査を受けたという。 警察は広末容疑者の言動から、服用していた薬が影響した可能性もあるとみて調べる方針だ。広末容疑者は3月にファンクラブのサイト内で、せき止め薬や花粉症対策の薬など多くの薬が処方されたことを明かしていた。 「交通事故鑑定ラプター」の中島博史所長は、破損した車の状況などから「広末さんが運転していた車は追突時、相当のスピードが出ていたと考えられる」と分析。現場にブレーキ痕もなく「通常は事故直前にスピードを落としたり、前方の車をよけたりするもの。運転手に意識がなかった可能性がある」としている。 ≪事故車両から免許証を発見≫ 広末容疑者の運転免許証が事故車両から見つかったことが9日判明した。搬送時は身分証明書を持っておらず、身元確認に時間がかかった。警察は当初、職業や氏名に「自称」を付けて広報しており、8日早朝に逮捕を伝えたニュースでは「自称・広末涼子容疑者」と報道された。

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