包丁で床を滅多刺し、虐待されるのが日常…ヤクザの娘からアイドルになった女性が告白する「シェルター生活」

「ヤクザ生まれ、施設育ち」 ステージでそう明るく自己紹介をするのは、6人組完全セルフプロデュースアイドルグループ『アイドル失格』を立ち上げ、プロデューサー兼プレイヤーとして活動する えんじてゃさんだ。 ヤクザの親から逃げるため、施設を転々とする幼少期を過ごした彼女が手に入れたのは、不合理に立ち向かう力だった。そして現在は、地下アイドルが抱える「理不尽な収益構造」を壊すべく活動を続けている。 地下アイドルとは、小さなライブ会場での公演を繰り返しながら、ファンとの交流を軸に活動する存在を指す。えんじてゃさんは、運営の裁量によって、夢を追うアイドルたちが利用されている現実を目の当たりにしたという。 アイドル業界の歪な構造に気付いた経緯や、風向きを変えるために何ができるかを聞くなかで、徐々に彼女の壮絶な原体験があきらかになっていく。そこには、我々が逆境を生きていくためのヒントがちりばめられていた。

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