「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(48)が10日までにX(旧ツイッター)を更新。「証拠も無く、証言だけで逮捕だとすると、」と前提条件を前置きしながら、「女性を助けただけで、不同意わいせつ未遂罪で逮捕される可能性があるという事になる。危きに近寄らずになるのは、女性にとって損でしょ」と投稿した。 投稿は、北海道文化放送が報じた「駐車場で男が女性の体を触ろうとした事件で、警察は4月7日、札幌市北区の会社員の男(56)を、不同意わいせつ未遂の疑いで逮捕しました」とのニュース記事をめぐり、ライターの男性が「これで逮捕されちゃうのは女性にとっても非常にマズイ気がする。AED問題の答えが出てしまったぞ……」とつづったX(旧ツイッター)を引用しながらの、ひろゆき氏のポスト。 ひろゆき氏は「証拠も無く、証言だけで逮捕だとすると、女性を助けただけで、不同意わいせつ未遂罪で逮捕される可能性があるという事になる。危きには近寄らずになるのは、女性にとって損でしょ。。『防犯カメラの画像がありました!』とかならわかるけど、、」とポストした。 引用された北海道文化放送の記事の続報では、警察情報として、男は介抱の際、性的な部分も触ろうとした、という。女性が被害を訴えた報道を見て出頭して逮捕され、容疑は否認しているとしている。 一方、ひろゆき氏が引用したライターの男性の指摘する「AED問題」とは、女性に対するAED使用をめぐるネット上での議論のこととみられる。 女性へのAED使用をめぐるネット上の議論の発端は、ABEMAが1月20日、「AEDで助けた女性から強制わいせつの疑いで被害届が出された」とするSNS投稿を紹介(後に真偽の裏付けがとれず謝罪)。ひろゆき氏は、1月22日に「過去に女性にAEDを使って救命した男性が『強制猥褻罪』の被害届を出されて、警察に事情聴取されたことがある。和解で決着したとのことですが、リスクがあるのは事実なんですよね。『危うきに近寄らず』になってしまうのは、致し方ないかと。。」とポスト。ネット上では、この問題の是非をめぐる議論が拡大していた。 しかし、ABEMAは2月27日、1月20日の放送で紹介した「AEDで助けた女性から強制わいせつの疑いで被害届が出された」とするSNS投稿について、「完全な裏付けを取るのは困難という結論に至った」として、謝罪。番組のアーカイブ配信も取り下げている。 さらにABEMAは3月20日、「AED使用率どうUP?正しい使い方を学ぶ救命救急士の想いとは?配慮のあり方は」との企画を放送。ABEMAとして改めて最初の放送を謝罪し、日本救急救命士会会長らが救命のためには、相手が女性でも着衣を脱がすことは「問題はない」と明言。日本救急救命士会の長谷川汐里氏は「女性であっても抵抗は一切感じる必要はない。AEDは早く使えば使う女性であってもちゅうちょせず、直ちに使っていただければ」と呼びかけていた。