静岡県島田市の市立総合医療センターで看護師を蹴るなどしてケガを負わせたとして、傷害容疑で8日に静岡県警掛川署に現行犯逮捕された女優広末涼子容疑者(44)の勾留が10日、決まった。 県警は前日9日、広末容疑者を送検。県警は10日、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで東京都世田谷区にある広末容疑者の自宅を家宅捜索した。広末容疑者については、捜査関係者によると事故後に現場付近を歩き回ったり、取り調べ中も大声を出すなど、不審な行動が見られた。 静岡地検浜松支部は10日、勾留を請求した。取り調べや家宅捜索の結果を踏まえて請求したとみられる。勾留請求を受け、裁判所は勾留を認めた。容疑者が罪を犯したと疑うに足りる相当な理由がある場合や逃亡や証拠隠滅の恐れがあると判断した場合などに裁判所は勾留状を出す。 通常は勾留請求した日を1日目と数えて10日間の勾留が認められる。広末容疑者の場合19日までとなる。延長された場合は最長で20日間身柄が拘束される。その後は検察官が起訴するか不起訴とするかを判断する。 一方で捜査関係者によると、広末容疑者は尿検査と血液検査に応じた。簡易検査の結果、大麻や覚せい剤などの違法薬物は検出されなかったという。 広末容疑者は7日午後に主演映画の撮影のため訪れていた奈良県から東京方面へ戻る途中で事故を起こした。新東名高速道路の浜松市内のSAで休憩し、広末容疑者が乗用車を運転し出発後、大型トレーラーに追突した。同乗していたマネジャーと見られる男性とともに、島田市内の病院に搬送され、搬送先の病院で看護師に暴行を加えた。また、SAでも他人に「広末でーす」などと声をかけたり、体を触るなど挙動不審な様子だった。運転免許証は事故車両から見つかった。