去年10月に新潟県聖籠町で発生した殺人死体遺棄事件について。警察は、すでに死体遺棄の罪で起訴されていた33歳の男を4月10日、強盗殺人の疑いで逮捕しました。 午後2時に開かれた捜査本部の会見。 【県警 清水宏明 刑事部長】 「強盗殺人被疑者として、住居不定・リフォーム業の小山大輔容疑者33歳を通常逮捕しました」 警察は4月10日、去年10月14日ごろに新潟市中央区で小杉英雄さん（当時78歳）を殺害したうえ、耐火金庫を強奪した疑いで小山大輔容疑者を逮捕しました。 事件をめぐっては去年12月、聖籠町の空き家の敷地内の土の中で小杉さんの遺体を発見。 小杉さんは頸部圧迫により死亡していたため、警察は捜査本部を設置し、殺人・死体遺棄事件として捜査していました。 そして、この事件の捜査線上に上がったのが、小杉さんの自宅の改修工事を請け負っていた小山容疑者でした。 【小杉さんを知る人】 「小杉さんが大金を持っているという話を聞いて近づいたみたい。工事の絡みと同時に、小杉さんが大金を持っているという話を聞いて、それで狙ったという話を聞いている」 捜査本部は今年2月に小杉さんの遺体を遺棄した疑いで小山容疑者を逮捕し、3月、起訴。さらに、空き家では開いた状態の金庫も見つかっていて、捜査本部は今回、強盗殺人での逮捕に踏み切りました。 【県警 清水宏明 刑事部長】 「今まで様々な捜査を積み重ねた結果、今回、金庫を奪ったとして強盗殺人ということで被疑者を特定した」 今回の逮捕でより浮き彫りになった金品目的での犯行。 【記者リポート】 「新潟市中央区上所地区。こちらの建物の中で小杉さんは殺害されたとみられています」 去年10月14日ごろ、小杉さんを殺害した小山容疑者は10月26日に小杉さんの遺体を遺棄。この空白の12日間で山形市の伊藤貴章被告と共謀し、小杉さんの口座から別の口座に約345万円を不正に移していました。 死体遺棄の逮捕当時、容疑を否認していたという小山容疑者。 捜査本部は強盗殺人容疑での認否を明らかにしていませんが、小杉さんの殺害方法や共犯者の有無など全容解明に向けて捜査を続けています。