静岡県警は4月10日午前、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、俳優の広末涼子容疑者(44)の東京都内の関係先に家宅捜索に入ったが、違法な薬物などは見つからず終了したことが明らかとなった。 広末容疑者は7日夜、新東名高速道路で自身が運転していた車が大型トレーラーに追突。搬送された静岡県島田市の病院で看護師を相手に暴れて軽傷を負わせたとして、8日午前0時20分ごろに傷害容疑で現行犯逮捕された。 「家宅捜査の理由が“傷害”ではないのは、交通事故を起こした際に同乗していたマネジャーを名乗る男性が事故で骨折などの重傷を負っているとされるからですね。そして事故前後の広末さんの行動も要因と見られています」(ワイドショー関係者) 広末容疑者は、事故直前に立ち寄った浜松サービスエリアでは突然、見知らぬ他人に自分の名前を明かして話しかけるなどの不審な行動をしていたとされる。警察での取り調べ開始後も大声を出し、歩き回ろうとするなど取り乱した様子だったという。このサービスエリアで同乗者の男性と運転を交代したことも明らかとなっている。 事故現場や警察署でアルコールは検出されなかったが、警察はこれまでの広末容疑者の言動から、服用していた薬が影響した可能性があると見て、薬物検査などを実施する方針だと発表していた。 傷害の容疑については検察の請求により勾留が決定済み。勾留は通常10日間、最長で20日間身柄が拘束される。今回の場合、まず4月19日までの勾留が認められており、その後に検察官が起訴・不起訴を判断するということだ。 広末容疑者の公式サイトでは《本人が運転する車で事故を起こし、搬送先の病院で一時的にパニック状態に陥った結果、医療関係者の方にけがをさせてしまった》と経緯を説明したうえで、芸能活動の自粛も合わせて発表されている。 人気女優・広末が高速道路上でボンネットが大破するほどの交通事故を起こした——その背景には、映画の撮影が関係していたと複数のメディアに報じられている。 「広末さんは『おんおくり』という主演映画の撮影で奈良県を訪れていたことが報じられています。骨髄バンクをテーマにした作品で、撮影は奈良市のラジオ局や病院、複合施設などで行なわれていたといいます。そして、そこでトラブルもあったようです」(前同) 映画『おんおくり』については、奈良市観光戦略課のSNSや公募サイトなどで、4月5日から13日にかけて奈良市内でのエキストラ募集が行なわれていた。募集では監督が光石冨士朗氏だと公表されてたが、広末が主演であることは伏せられていた。また、後日には東京都内での撮影も予定されていた。 本サイトも、制作会社、そして配給会社とされるところに映画製作についての事実確認を行なったが、映画の詳細など、新たな情報を得ることはできなかった。