虚偽の捜査報告書を作成 人身事故巡り 巡査長を懲戒処分 大阪府警

人身事故を巡り虚偽の捜査報告書を作成するなどしたとして大阪府警は9日、東住吉署の男性巡査長(38)を停職1カ月の懲戒処分とした。巡査長は同日付で依願退職した。 府警監察室によると、巡査長は2024年12月、事故の対応で、人身事故を起こした男性の運転免許証を確認したとの報告書を上司に提出。実際には確認していなかった。 後に、この男性は無免許で事故の際、知人の氏名を名乗っていたことが判明。署はこの知人を容疑者として自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で書類送検していたが、地検に報告して取り消した。巡査長は「手間をかけず簡単に終わらせたかった」と話しているという。 府警はほかに、官舎でゴルフクラブを盗み逮捕された富田林署の巡査部長(32)と、酒酔い運転をした岸和田署の巡査長(52)を9日付で停職6カ月の懲戒処分とし、2人とも依願退職した。 國井栄次監察室長は「いずれも言語道断の行為。再発防止に努める」とコメントした。【木島諒子】

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