北海道美唄市で市が発注する工事をめぐり、警察が捜査を続けていた贈収賄事件で、14日美唄市の元課長補佐など男3人が逮捕されました。 収賄の疑いで逮捕されたのは、美唄市上下水道課の元課長補佐・本田強志容疑者53歳。 また贈賄の疑いで逮捕されたのは、水道設備会社「サニー設備工業」の社長、伊藤義則容疑者66歳と取締役の磯田諭容疑者51歳です。 本田容疑者は、2021年7月から2024年7月までの間、美唄市が発注する水道工事をめぐり、伊藤容疑者らの会社が落札できるよう便宜をはかった見返りに、伊藤容疑者らから合わせておよそ85万円相当の沖縄旅行の代金や飲食代などを負担させた疑いが持たれています。 また、伊藤容疑者らはその旅行代金や飲食代を支払った疑いが持たれています。 警察は捜査に支障があるとして、3人の認否を明らかにしていません。 警察によりますと、本田容疑者は市の水道工事の予定価格を決めるなど発注業務に関する権限を持っていたということです。 捜査が進む中、本田容疑者は今年3月に市役所を退職していました。 警察は、事件のいきさつや本田容疑者が関わったほかの入札でも不正行為がなかったかなど捜査を進めています。