「配当金もらって信頼につながり…」大手生保会社の元社員が逮捕された詐欺事件…余罪複数あるとみて調べる 夫の被害を訴える女性が証言「大手の会社だったから…」被害額は計約1000万円

長野市の女性に投資話を持ちかけ、現金700万円をだまし取ったとして、生命保険会社の元社員の男が今月逮捕されました。 余罪は複数あると見られていますが、男から被害を受けたという男性の妻がSBCの取材に応じました。 詐欺の疑いで今月8日に逮捕されたのは、東京都港区に住む自称・自営業の小林貴則容疑者38歳です。 調べによりますと、小林容疑者は、大手生命保険会社に勤務していた2022年8月、顧客だった30代の女性にうその投資話を持ちかけ、現金700万円をだまし取った疑いです。調べに対し容疑を一部否認していますが、警察は余罪が複数あるとみています。 夫が小林容疑者から投資の話を持ちかけられ、現金をだまし取られたと訴える長野市内の30代の女性。 夫の被害を訴える女性:「大手の会社だったからというのもあると思います」 当時、小林容疑者は大手であるメットライフ生命保険に勤めていて、夫は顧客だったと言います。 夫の被害を訴える女性:「爽やかな営業の人でちゃんと保険の説明もしてくれた」 第一印象は、誠実で好印象。しかし…。 夫の被害を訴える妻:「1口100万円ということでその株を買わないかみたいな感じで誘われて、その小林(容疑者)が運用するからその配当金をもらえるという話で。少し経ってから『また増やしませんか』みたいになって、もう1口やって合計で200万円振り込んでしまって」 2019年、女性の夫は「1口100万円の株に投資をすると、最大でおよそ10%の利回りで運用できる」などと持ちかけられ、現金200万円を預けました。 数か月後、約束通り配当金の支払いもありました。 夫の被害を訴える女性:「何回かちゃんと配当金ももらっていたというのが信頼につながって、もう1口やってみようと言って金額を増やしてしまったのが原因かと思う」 その後、小林容疑者は、追加の投資を持ちかけます。積み立ての保険を解約し預けてくれれば、運用した利益で月に14万円ほどの新しい保険にも入れるなどと誘われたといいます。 夫は、およそ500万円を預けました。その後、小林容疑者とは連絡が取れなくなりました。夫はほかの投資話などでも損害を受け、被害は1000万円ほどに上るといいます。 メットライフ生命保険は取材に対し、「元社員の行為でご迷惑をおかけしていることは誠に遺憾。再発防止に努めてまいります」としています。 夫の被害を訴える女性:「家を買うお金とか、老後のお金とか何かあったときのためのお金だったので、もうそれが今手元にないというのが不安」

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