不正に入手したクレジットカードを使ってノートパソコンを手に入れたとして、兵庫県警サイバー捜査課と生田署は14日、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで、中国国籍で愛知県常滑市に住む会社員の男(29)を逮捕した。 逮捕容疑は、何者かと共謀して2024年6月、不正に入手した茨城県の50代男性のクレジットカード情報を使い、通信販売サイトからノートパソコン1台(販売価格23万9800円)を購入。横浜市に住む40代女性宅に送り、男の自宅に転送させてパソコンを受け取った疑い。調べに「ノートパソコンは受け取ったが、注文や私の家に荷物を送ったことは知らない」と話しているという。 同課によると、同年11月、別の不正アクセス事件の捜査で男の自宅を捜索したところ、ノートパソコンが見つかり、被害が発覚した。男は中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で転売作業に関するアルバイト募集に応募し、指示役とされる中国籍の30代男性とやりとりをしていたとされる。 男は20年~24年11月、同様の方法で入手したとみられるパソコンなどを複数のフリマサイトで売り、「売却額の1割を受け取り、20万~30万円をもうけた」と供述。残りの売り上げは指示役の男性に微信ペイで送金したと話しているという。同課は指示役の男性は中国にいるとみて調べている。