「26年間検事として多くを起訴したが、内乱罪とは理解できない」…尹錫悦前大統領、初公判で各種の発言遮り、異議展開

【04月15日 KOREA WAVE】内乱罪に問われている韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領が、14日に開かれた初公判で「26年間検事として多くの人を拘束し起訴してきたが、今回の内乱罪の論理は全く理解できない」と主張し、無罪を訴えた。発言中には裁判長や弁護人の言葉を遮る場面も複数見られた。 ソウル中央地裁は14日午前10時から、ユン・ソンニョル氏に対する1審の初公判を開いた。 ユン・ソンニョル氏は、ユン・ガプグン(尹甲根)弁護士が「公判準備期日を指定してほしい」と裁判所に申し出た際に言葉を遮り、「私も26年の検事生活を通して公職を厳しく守ってきた。今回の起訴状は到底納得できない」と述べた。 さらに「拘束された際の逮捕状と起訴状を見たが、検事として何千人と起訴してきた私からしても、どのような論理で内乱罪とされるのか理解できない。主張の骨子が見えない」と反論を展開した。 ユン・ソンニョル氏の発言時間は午前だけで42分、午後は40分に及び、合計で82分間にわたって持論を述べた。途中で語気が強くなったり、早口になったりする様子も見られたという。 発言が長時間にわたったため、裁判所が「20分ほど経過したので、5分以内に要点をまとめてください」と要請。これに弁護人が「時間をもう少し与えてほしい」と求めると、ユン氏は再び発言を遮って「私は今、重要な部分だけを簡潔に話している」と述べた。 ユン・ソンニョル氏は「起訴状の構成がモザイクのようにバラバラだ」と非難し、「過去の12・12軍事クーデター事件や5・18光州事件のような一貫した起訴状とは全く異なる」と批判。また、「通常、捜査は複数人でやっても、起訴状は1人の検事が論理を一貫させて作成するものだが、今回の起訴状はまるで寄せ集めた調書をそのまま貼り合わせたようだ」と主張した。 さらに「私ですらこのような起訴状では防御権を十分に行使できるか疑問だ。軍出身者や現役軍人の被告人たちがこの状況で適正に弁護を受けられるのか強く疑念が残る」と訴えた。 証人尋問の進行にも疑問を呈し、「まず私と直接関係があり、通話や接触のあった証人から尋問し、それが終わってから間接的な証人の証言を信頼性の観点から確認すべきだ。今のように前後関係がめちゃくちゃでは、真実解明の妨げになる」と語った。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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