三重県四日市市で、警察官などをかたる電話をきっかけに現金をだまし取られる詐欺事件が2件相次ぎました。被害総額は2件合わせて5千万円を超えています。 警察によりますと、1月中旬ごろ、四日市市の50代の男性の自宅の固定電話に、「NTT東京南支店」の職員を名乗る女から「携帯が使えなくなる」「タカハシリョウという人物があなたの名前を使って通帳を作り、詐欺をしている」などと電話がありました。 その後、警視庁の職員を名乗る男や、検事を名乗る男から「あなたの無実を証明する」「紙幣の番号を調べる必要がある現金を紙袋にいれて、自宅の玄関先においてください」などと言われ、男性は指示された通り、2月中旬と3月に2回にわたって現金を紙袋に入れて玄関先に置き、現金計4150万円をだまし取られました。 また、同じ四日市市では、4月14日に、名古屋市の50代の男性が、四日市市内の職場で勤務していたところ、携帯電話に大阪府警の捜査員を名乗る女から「詐欺の共犯者として逮捕状が出ている」「大阪府警に出頭してください」と電話がありました。 その後、検事を名乗る男から「口座に入っている資金が犯罪に関係のないことを確認させてください」などと言われ、男性は、職場でネットバンキングを使って指示された口座に14日と15日に2回にわたって、現金計約1120万円を振り込みました。 大阪府警を名乗る女と検事を名乗る男は、同じ番号から電話をかけてきていて、国際電話だったということです。 いずれも、相手と連絡が取れなくなり、相手が名乗る警察に連絡をしたところ詐欺とわかったということです。 警察は特殊詐欺事件として、捜査しています。