ロバに鞭打ちした男性を暴行した女性獣医師、エジプトから追放か

エジプトでロバに鞭打ちを加えていた男性調教師を暴行した女性獣医師が逮捕された。英国日刊テレグラフが15日(現地時間)、報じた。 オランダ出身でJoke van der Postという名前のこの獣医師は最近カイロ近郊でロバに鞭打ちをする調教師を見て駆け寄り、調教師に拳を何度も飛ばして鞭を奪って追いかける様子がカメラに捉えられた。 カイロで馬・動物専門診療所「Good Karma Sanctuary」を運営しているvan der Postさんは当時この調教師を壁に押しつけながら「これが正常だと考えているのか」と大声を張り上げた。ロバが苦痛で足蹴りを続けているにも関わらず鞭打ちをやめなかったせいだ。 エジプト内務省によると、van der Postさんと被害調教師は警察に捕まって調査を受けた後、釈放された。しかしこの男性は自身が精神的被害を受けたとして告訴状を提出したという。 この事件はvan der Postさん自らが目撃者動画を自身の診療所を広報するために同じ名前で運営しているソーシャルメディアに共有して注目を集めた。 van der Postさんはオランダメディア「NOS」に対して「ここ数年間、エジプト人である夫と一緒に暮らしてきたカイロでは動物虐待がよくあること」と明らかにして「(私がロバ調教師に鞭打ちを)やめろと大声を張り上げると悪口が聞こえてきた。その男はにやりと笑うと(ロバを)もっと強く鞭打った」と主張した。あわせて自身が懲役6月あるいは1年刑を宣告される可能性があり、最悪の場合には追放される可能性もあるとしながら「それ(私の行動)によって最終的に変化が起きるならその価値はある」と話した。 エジプトで動物虐待反対運動を行ったことがあるvan der Postさんは寄付金を募って診療所を運営しながら馬やロバ、ラバの負傷や皮膚疾患を無料で治療している。これら動物たちはカイロの観光名所でもあるギザのピラミッド周辺で主に観光客の移動および荷物運搬手段として使われている。

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