交通事故、傷害事件を起こした女優の広末涼子(44)が16日、留置先だった静岡県警浜松西署から釈放され、所属事務所が謝罪声明を発表した。事務所は広末が精神的に不安定だったと認めて医療機関で治療していく方針を示したが、本人はかねて怒りのコントロールについては勉強を重ねていた。 声明では被害相手の30代女性看護師や出演予定だった仕事先に謝罪した。一連の事故、事件では広末の異様な言動が明らかに。事務所は「精神的に不安定な状態がみられた」と認めた上で「過去を含め、薬物に一切関与しておりません」と強調した。 広末は4月上旬、奈良であった主演映画の撮影で監督とモメたとされた。7日に撮影を終え、キャスティング会社代表の男性A氏が所有するクルマに同氏を乗せ、自身が運転して新東名高速道路を走行。7日午後6時50分ごろ、静岡・掛川市のトンネル内で大型トレーラーに追突し、自身は軽傷だったものの、A氏は骨折の重傷を負った。 その5時間半後の8日午前0時20分ごろ、搬送された島田市の病院内で30代女性看護師に声を上げ、蹴るなどしてケガをさせたとして傷害容疑で県警に逮捕された。 広末は浜松西署での勾留が続いたが、30代女性看護師との間で示談が成立。静岡地検浜松支部は16日、処分保留で釈放した。 これまでも異様な言動を報じられてきたが、本人は怒りのコントロールについて勉強を重ねていたという。知人の話。 「広末さんは大の読書家で、自宅の本棚には書籍がズラリ。小説だけでなく、イメージにはないと思うけど難解な哲学書も好みます。その中の一冊が著名な哲学者の哲学書。戦前に発表され、累計売上部数300万部に迫るベストセラーで、テレビ番組でも取り上げられてきました」 広末はたしかに「言葉」が好きだ。学歴は早稲田大教育学部国語国文学科中退。2023年に認めたダブル不倫のお相手でシェフの鳥羽周作氏(46)とは直筆のラブレターを交換し続けた。 「その哲学書の一つの章では、冒頭から『神』を通して怒りを論説します。『怒りを鎮める一つの方法は時(とき)の経過』という主旨の一節があり、広末さんは大いに刺激を受けました。怒りについても独学し、本当にキレてしまう前に6秒間ガマンする、いわゆる〝6秒ルール〟も調べていました。ただ、仕事のストレスなどが重なると精神的に不安定になり、怒りをコントロールしきれなかったんです」 とはいえ独学では限界があったのだろう。元夫でアーティストのキャンドル・ジュン氏は(51)は23年、都内で広末と鳥羽氏のダブル不倫報道を受けた記者会見を実施。ジュン氏は10年3月に広末と出会った際、「彼女は心が不安定」だったと振り返り、7か月後の同年10月に結婚後も仕事によって「心の安定が崩れる」場面があったと明かしている。精神的な不安定さは改善されていなかったことになる。 広末の事務所は16日の声明で「適切な医療機関にて診断を受けた上で、医師の指導のもと、慎重に治療と健康回復に努めてまいります」とした。