広末涼子の勾留は最大20日間あり得た…示談成立&薬物なしで短縮8日間 今後は「慎重に治療と健康回復」へ都内で入院か

交通事故後に搬送先の病院で看護師に暴行し軽傷を負わせたとして、8日に傷害の疑いで逮捕された女優の広末涼子(44)が16日、勾留先の浜松西署から処分保留で釈放された。午前6時20分頃、黒のスーツ姿で正面玄関に現れると、報道陣の前で一礼。迎えの車に乗り込んだ。看護師側とは、この日までに示談が成立した。今後、任意で捜査が続けられる。 逮捕から8日、広末は不安げな表情を浮かべつつ、3秒ほど深々と頭を下げた。上下黒のスーツ姿。顔を上げると一瞬ほほ笑み、迎えに来た黒のワンボックスカーに乗り込んだ。アイシャドーによるメイクなのか、目の周囲は赤く、泣きはらしたようにも見えた。後部座席ではホッとしたのか、白い歯がこぼれる場面もあった。 浜松西署の玄関前に現れたのは午前6時20分すぎ。異例の早朝の釈放となったが、静岡地検浜松支部によると、早朝の釈放は「極めてまれ」という。同署は「頭を下げたのは警察側からということではない。広末さん側の判断でされたものと承知しています」と説明した。 個人事務所は釈放後、公式サイトでコメントを発表した。すでに看護師との示談は成立しているが、「被害者に心より深くおわびする。関係者に負担をかけたことを真摯(しんし)に受け止め、誠実に責任を果たしていく」と謝罪した。逮捕直後はパニック状態で、大声を出したり取り乱す様子もあったが、「正式な鑑定で、違法薬物は一切検出されていない。家宅捜索でも薬物が押収されたという事実はなく、過去を含め、薬物に一切関与していない」とした。 署を出た後は都内の病院に向かったという。数日間、入院するとみられ「今後は適切な医療機関にて診断を受けた上で、医師の指導の下、慎重に治療と健康回復に努めてまいります」とコメントした。 広末は事故後、搬送先の病院で看護師を複数回蹴り腕を引っかいたなどとして、8日未明に現行犯逮捕された。9日に送検され、静岡地裁浜松支部が10日、勾留を認めた。 奈良県内で撮影していた映画は製作を中断し、5月の朗読劇と6月の音楽イベントはいずれも中止になった。10代の頃から応援するファンや仕事関係者などから失った信頼は計り知れない。芸能活動の復帰に向けて、困難な道のりが待つ。 ◆勾留最大20日あり得た事件 示談成立薬物なしで8日に この日、釈放された広末涼子だが、傷害罪では最大20日間の勾留もあり得た事件だった。 釈放に至ったのは、広末側が看護師との示談に全力を挙げ、勾留期限の19日を前に成立させたことと、広末の自宅から薬物が見つからず、薬物検査でも検出されなかったという事実。危険運転致傷罪の構成要件を満たさなかったことがプラス材料になった。 広末は8日に救急搬送先の病院で暴れ、傷害の疑いで逮捕された。静岡県警は広末の挙動が不審だったことから、当初から薬物の関与を疑っていたとされる。逮捕から2日後には広末の関係先を家宅捜索。捜索令状の容疑は、より重い危険運転致傷罪になっていた。 取り調べ中にコミュニケーションを取れない状態が続き、地検は捜査期間を延長する勾留を申請した。安定した精神状態を取り戻したことで、処分保留のまま釈放を決めたとみられる。

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